紅型名古屋帯 太鼓柄

紅型太鼓帯 螺鈿模様

琉球漆器の螺鈿模様を紅型で表現してみました。

工夫したところは、白い部分に後差しで、三色の色を

それぞれ滲ませながら配色し、螺鈿の妖しい輝きを

表現したところです。

なんとか螺鈿の雰囲気はでました。

 

 

 

 


紅型太鼓帯 鳳凰と宝相華

古典的な模様です。

鳳凰と宝相華でシックな雰囲気にしました。

イメージとしては、日本画の水墨画です。

墨濃淡の中の朱色がポイントです。

 

 

 

 


紅型太鼓帯 海模様とブーゲンビリア

小魚が泳いで涼しげな帯です。

前柄は海藻のアマモとホンダワラです。

お太鼓は、海藻のホンダワラ、右の丸模様は

上がブーゲンビリアで、下が海の中です。

たまにシュノーケリングに行っていた真栄田岬で

よく見かけたツバメウオとイカが泳いでいます。

 

 

 

 

 

 


紅型太鼓帯 よこよこブーゲンビリア

 

 

ブーゲンビリアです。

お太鼓と前柄で色を変えました。

くんやの帯でよく登場するブーゲンビリア。

一番最初に創作したものも、やっぱりブーゲンビリアでした。

 

 

 

 


紅型太鼓帯 はなまある

月桃の花とイジュの花を丸紋にしました。

藍色の濃淡で涼しげです。

これは初めて作ったポイント帯の柄です。

この時期なぜか丸模様ばかり描いていました。

今でも丸模様は好きです。

 

 

 


紅型太鼓帯 インド象更紗模様

象さんがいます。

沖縄に象さんはいませんが…‥。

これはインド更紗をモチーフにしました。

ゾウにクジャク。

そして架空の植物たち。

エキゾチックな雰囲気です。

 

 

 


紅型太鼓帯 サガリバナ

沖縄の初夏に咲く花です。

夕方に咲き始め夜中に満開になり朝には散ります。

甘い香りがなんともいえない感じの花です。

これは前に、自宅にあったサガリバナをスケッチして

図案化したものです。

 

 

 

 


紅型太鼓帯 オオゴチョウとオオゴマダラ

この帯は、沖縄の三大名花の1つ「オオゴチョウ」を

モチーフにしました。

沖縄ではあちらこちらに咲いている花です。

実際の花の色は濃いオレンジ色です。

花が風に吹かれていると、ふわふわ飛んでいる蝶に見えます。

ですので、日本で最大の蝶のオオゴマダラも入れました。

オオゴマダラは沖縄にしか自生していないんですよ!

前柄はシンプルに、お太鼓は曼荼羅のようにしました。

 

 

 

 


紅型太鼓帯 正倉院模様

この帯は正倉院の宝物にある象牙細工の「紅牙撥鏤尺」

に描かれている模様をモチーフにしました。

中国伝来の模様のひとつでしょう。

お太鼓には鴛鴦、蓮の花、宝相華を入れて、前柄には尾長鶏を入れました。 

とても優雅な感じの帯になりました。お太鼓、前柄とも長めに柄をいれていますので、締め方で多少ずれてもちゃんと柄が出る様にしました。


紅型太鼓帯 正倉院螺鈿琵琶模様

この帯は正倉院宝物の中でもよく取り上げられる「螺鈿紫檀五弦琵琶」の背の部分に螺鈿で描かれている模様を使いました。 

前柄とお太鼓柄は同じですが、配色と位置で変化を付けました。

 


紅型太鼓帯 更紗ブーゲン模様

この帯はヨーロッパ更紗っぽく作ってみました。

白い線の模様をレースっぽくしたくて、白の模様を多めに

してみました。

モチーフの花はブーゲンビリアなのですが、実物の花とは全然違うようにしてみました。そのほうが更紗っぽくなるからです。 

前柄は特にレース感を出したかったので、少しだけ色を入れました。

一応デイゴの花も入っていますが分かりますでしょうか?


紅型太鼓帯 ブーゲンバティック模様

モチーフはいつものブーゲンビリアです。

これもバティク風な柄にしました。

前柄は横にたっぷり柄を入れているので、

多少ずれても問題ありません。

地色が濃い方が白い線がはっきりしていて、

柄がちゃんと見えます。

この柄も定番柄でよく染めます。

 


紅型太鼓帯  筒描き牡丹

この帯は筒描きといって型紙を使わない技法で作りました。

直接生地に糊で模様を描いていくので、毎回違うものに仕上がりますので、毎回が一点モノみたいな感じです。

普段この技法は風呂敷や舞台幕など大きいものを染める時に使う技法ですが、たまに帯などにも筒描きはします。

お太鼓に大きな牡丹、前柄には牡丹のつぼみを描きました。

筒描きの独特な線が型染めとは全然違い、なんともいえない感じが僕は好きです。 とても楽しい仕事です。


紅型太鼓帯 吉野絵模様

この帯のモチーフは、古くからある奈良の漆器の模様「吉野絵」を使いました。 お椀や盆などに描かれている模様です。

模様自体がとても美しいので、なるべくそのままの感じで染めました。漆絵なので筆で書いたタッチを型で表現するのが難しかったですが、なんとかそれらしくなりました。

ここ3年くらい、僕の中で漆器ブームが続いています。

漆器の模様から色々とインスピレーションをいただいています。


紅型太鼓帯  筒描き牡丹

この帯は筒描きという技法で作りました。

お太鼓には大きな牡丹、前柄には牡丹のつぼみを描きました。

筒描きとは型紙を使わず、直接生地に模様を糊で描いていく技法です。 ですので毎回同じものは出来ません。

普段は風呂敷や舞台幕など大きなものを染める時に使う技法ですが、

たまに帯にも筒描きはします。

型紙の線とは違う、筒描きならではの線がなんともいえない感じです。


紅型太鼓帯  ペイズリー模様

この柄は古いヨーロッパの更紗をモチーフにしました。

ちょっとペイズリー模様みたいな感じですね。

白い線や模様をレースのように見せたくて、

白い部分を多めにしました。  

これもやはり色数は少なめです。

色数も少なめにしてシンプルにしました。

お太鼓には模様を多めに、前柄は少し軽くしました。


紅型太鼓帯  ペイズリー模様

古いヨーロッパ更紗をモチーフにして作りました。

白く出ている細かいせんや模様が、レースのような感じです。

柄自体はあまり紅型っぽくないのですが、色で紅型らしくしています。 古紅型のように、少ない色で多色使いの様にしました。

お太鼓は模様多めに、前柄は少し軽くしました。


紅型太鼓帯 筒引き寿山福海

創作ですが、これも古典的な柄です。

「寿山福海」とは、山の様に絶えない寿と、波の様に尽きない福という意味をもつ模様です。

中国の皇帝、琉球の王様の衣装にも使われていた柄です。縁起がいいわけです。

この帯は、型紙を使わない「筒描き」という技法で作りました。

型とは違う筒描きならではの、のびのびとした線が特徴です。

 


紅型太鼓帯 鳥獣花木図

この帯はズバリ伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」をモチーフにしました。

以前京都で見た本物はとにかく凄かったです。圧倒されました。

さすがにあの升目は型では表現できないので、地紋が市松模様の生地に染めました。

なんだか市松があの升目にちょっとだけみえます。

お太鼓がこれだけ重たいので、前柄はシンプルにしました。

 


紅型太鼓帯 筒引き菖蒲柄

古い紅型の着物や風呂敷によく登場する菖蒲です。

この帯の菖蒲は風呂敷に使われていたタイプの菖蒲です。

さらりとした小千谷麻に染めてみました。これも型を使わない筒描きの技法で作りました。

 


紅型太鼓帯 スーファーサージ

この柄のモチーフは、その昔王妃が嫁入りの時に、頭に被っていた布の柄です。その布が「スーファーサージ」といいます。

このような鳳凰や火炎宝珠などが刺繍で施された

綺麗な布だったそうです。

この布も沖縄戦で消失してしまいました。ただ戦前に琉球芸術文化の研究者の鎌倉芳太郎氏が撮った写真が残っています。白黒の写真なのでどんな色かわかりませんが、きっと鮮やかで綺麗な布だったんだろうなぁ〜と、想像しながら染めました。

生地は群馬桐生の変わり織りの生地です。

 


紅型太鼓柄 菊づくし

これは古い加賀友禅にあった柄をモチーフに染めました。

昔の加賀友禅は驚くほど古典紅型に似ている色合いがたくさんあります。

ぼかしの仕方など、そっくりでびっくりしました。

この菊の花も、古い加賀友禅の配色を参考にしましたが、みごとに紅型になりました。

その昔琉球の絵師が友禅も参考にして、紅型を作っていたんだろうなぁって思います。

 


旧ブログでもポイント帯たくさん紹介しています、こちらも是非ご覧下さい。